お伊勢さん参り「お宿」2013年10月25日 11時56分46秒

「お宿」は「おやど」です。

 さて、ちょいと時がたってしまいましたが10月2日3日とお伊勢さんに行ってきました。
 20年に1度の遷宮の時で、私が生まれてから3回目になりますね。
 いままでそれほど気にせずにいましたが、いまさら参ろう!と思い立ち行きました。
 行きました!と言ってもなかなか簡単ではございませぬ。
 宿も混みますし、予約を取るのは大変でしょう。
 そんな中、お付き合いのある「某デザインとかもろもろよろず承りスタジオ」の方が、地元の旅館の方と懇意にしているということで、ご招待くださいました。
 平たく言うと「うちら宿貸し切りで行きますけど、来ますか?」と聞かれ「行きます!」と答えたということです。

 そんなわけで、まずは宿の紹介をしたいと思います。

 星出館という伊勢市駅から北へ行ったところにあります。
 大正末期に建てられたその姿をほぼそのままに保っているという宿であります。
この辺りは河崎という町で、他にも古い建物がたくさん残っています。

全景はこんな感じ。

 玄関に入りました。
 私の履物が若干風情を壊してますな。

 廊下です。
 窓ガラスが、昔ながらのもので、微妙に波打っています。
 全体が歪んで見えるのは、魚眼レンズのせいです。
 勘違いのないようにお願いします。
 柱は真っ直ぐ立ってます。

 これ2階の廊下。

 と、こんな設定みたいな写真を撮ってしまうのは職業病なのかも知れませんが、壁を挟んで2つ階段があります。

 今は自由(?)ですが、昔はお客さん用と仲居さんが厨房から食事などを運ぶため用と使用が分けられていたようです。
 ところで、玄関の次の写真でお気づきになった方もおられるでしょうが、中庭があるんです。
 パティオですよ!
 って、まあそれはともかく中庭って気持ちが高まりますよね。

 そんなところで、つづく。

お伊勢さん参り「中庭」2013年10月26日 13時43分58秒

 さて中庭です。

 というか日本庭園といった方が正しいのでしょうか?

 見上げると空中回廊!があります。

 どんな廊下かというと、こんな感じ。
 ここを歩くだけでも価値がありますね。

 そして、これがですね。
 水琴窟といふものです。

 金魚がいますが、それはあまり気にせずに、ひしゃくで水を鉢の溝に流して竹竿に耳をあてますと、
 ぴきゅぅぃ〜〜〜ん。ぴきゅぅぃ〜〜〜ん。
 と、ほのかな音が聞こえてきます。
 竹筒の先に別の世界が広がっているかのような深遠な音でありんすよ。

 で、また、職業病的いかにも設定アングルで一枚置いときます。
 職業病とかいいつつ、これは結構な広角レンズの産物なので、実はあまり役には立ちません。
 限られた空間の中に風情を詰め込んだわびさびの世界を伝えるには向かないかも…。
 慎ましやかな味わいを出したい場面なのに、妙に間延びした絵になってしまうかも知れませんね。
 ロケハンでは、一枚の写真に周囲の情報をなるべく詰め込んでおく必要があすが、気をつけないといけません。標準レンズで一枚ぐらい押さえておいたほうがいいのではないでしょうか。
 と、余談になりましたが、今回は魚眼と広角(神宮内では望遠レンズも使用)で、困ったもんです(?)

 そして、本日ラストは真鍮の鍵。
 木枠の窓とのバランスが、郷愁をそそります。
 本物ですからね。

 と、お宿「星出館」の紹介はこの辺にして、つづく。

お伊勢さん参り「商人館」2013年10月28日 10時31分46秒

 さて星出館のある河崎は、その昔、勢田川(せたがわ)を利用した物資の中継地でした…そうな。※
 ※注意)いつものように付け焼き刃の知識を述べているだけなので、鵜呑みするのは禁止です。

 川沿いまでゆかずとも普通のお宅の屋根瓦などに伝統を感じる町並みです。

 そして、さらに、川沿いへ行くと蔵が建ち並んでおります。

 喫茶店、雑貨屋など、様々なお店になっていますが、昔は問屋さんの蔵だったのですな。

そこに江戸時代の酒問屋「小川酒店」があります。
 もうちょっと普通のカメラで撮れよ…という意見もありますが、すいません、ついつい…。

 現在は修復整備されて「伊勢河崎商品館」として見学できるようになっております。

 周りの建物も昔の姿を保っているので、窓から外を見るとなんとなく風情があります。

 桃太郎侍なんかが活躍したのでせうか?

 裏にはちょっとした広場があって、展示品もあります。

 おらおら大八車が通るぜ!

 米をつくぜ!
 ってね…。

 サイダー工場(工場?製造器?)です。
 構造はわかりません。どこかから噴き出してくるのでしょうか?

つづく

お伊勢さん参り「三百年」2013年10月30日 09時30分43秒

 なかなかお伊勢さんにたどり着けませんが、今回もまだ問屋街を散策。
 町の博物館というのがありました。
 博物館といっても、何かが陳列されているというよりは、存在自体が博物館なんですな。

 ん?

 意味が不明ですな。
 でも他に言ひやうもなく、ここは多分、本来はせともの屋さんなのでせう。
 だと思ひます。
 地図にはさう書いてあります。

 それから、陳列品もなくはないです。
 銅鏡なんかもありました。
 これ、かなり貴重なのではないかと思はれますが、無雑作に置いてありますし触れます。
 重いですぜ、昔の女性は力持ちだつたのでせうか?
 といふか鏡を使ふやうな女性には、鏡を持つ侍女が必ずゐたといふことでせうか?
 何れにせよ、力持ち…。

 と、まあ、それはともかく存在自体が博物館といふのは、
 そこに現役300年の蔵があるのです。
 築300年といふ言ひ方が正しいか…。

 二階へ上がると、床板一枚の厚さ!?
 下が見えますな…。

 歩く足に緊張感が走ります。

 現役というのは、この切り口とか現役っぽいですよね。
 何の作業後かはわかりませんが…

 とまあ自転車が置いてあったり、山のように瀬戸物の在庫があったり、スノボ、立て看、ありとあらゆるものが(!?)収められております。

 むやみに「保護熱」「保存熱」みたいなものが上がっていない感じがするところが凄いです。

 過去へジャンプするのではなく、時の流れそのものを味わえるわけです。
 理念的にはお伊勢さんのあり方とは、正反対を行ってるような気がします…。(※次の次ぐらいで多分…説明が、多分)

 などと、思いをはせながら…川の駅で休憩しましょう。

つづく

P.S.
 これトロッコのレールです。
 川港を運ぶ運ばれる物資を行き来させていたのですね。
 トロッコ自体もありましたが、それは現役ではありませんでした。