続、川の間をたどって12015年08月21日 12時00分48秒

第二部、第一回
 おお、本当にあったのか第二部…という感じであります。

 川の間をたどって川の間にたどりつき、さてどうなった?
 謎は解けるのか?

 と、「川の間」こと「エントレリオス(Entre Ríos)」について、判る範囲で書き連ねてみよう。
 これは、当時実際にやったことのおさらいのようなものだ。
 第一部でも書いたように、アルゼンチン、エントレリオス州とせめぎ合いながらも "Band" をつけて検索するとヒットしやすくなるなど、学習しながら、Myspace、Lastfm、Wiki、大洋レコード(←日本語で安心)、YouTubeなどで、情報を集めまくった。
 ※ YouTubeでも、エントレリオス州の観光ムービーみたいなものぶつかりまくるので、曲名と合わせて検索するというが技です。

 Myspaceは、最近だいぶ様相が変わってしまった。当時(2009年)の方が、判りやすかった気がする…のは私だけ?
 (ミュージシャンでない人には、入りにくい感じになった気がするのです…)
 でも当時一番便利だったのはMyspace。他のミュージシャンを沢山知ることが出来た。(主にアルゼンチンのね)
 Ölga(オルガ)、Miranda(ミランダ)などから始まり、連鎖的にCoco(ココ)No Lo Soporto(ノロソポルト)などロックロックしたもの、なんか天才みたいに言われていると思われる(なにしろ説明がスペイン語ばかりだから想像で判断するしかない)Lucas Marti(ルーカスマルティ)などなど、ひろがる世界。
 多分、以降の回で触れるであろうと思われるので、細かいことは省略して、肝心のEntre Ríos。

 前回、アルバム「ENTRE RIOS」は3年ぶりの新作と紹介した。
 それ以前のアルバムは3枚。(それ以外にEPがあるのだけど省略)
 (※以下括弧内は直訳)
 Idioma Suave(穏やかな言語)2004
 Sal(塩)2004(※ この2枚は同じ年なので、どちらを先にするべきかはよく分からない)
 Onda(波)2005
 (左、小石のジャケットから、Idioma Suave、Sal、Onda)

 何故、直訳を書いたかというと、なんか勝手に哲学的なものを感じてしまったからです。
 リーダーのSebastián Carreras(セバスチャンカルレラス♂)という人は、Ondoというソロ活動もしていて…、と、こちらを先に説明すべきだったか!?
 いや、違う、いや、違わないけど…説明の段取りが難しいバンドだな…。
 ちなみにOndoは、訳がわかりません。まさか「音頭」ではないと思うけど…。バスク語では「良」の意味があるらしい。(Google 調べ)

 と、とっちらかってしまいましたが…。
 Entre Ríosの発足メンバーは、Sebastián Carreras、Gabriel Lucena(ガブリエルルセナ♂) 、Isol(イソル♀)という3人。

 なのですが、セバスチャンとガブリエルは、その前にTus Hermosos(あなた美しい)というバンド(デュオ)をやっていました。ボーカルはセバスチャンなんですが、なんか物足りない…、女性ボーカルが欲しいと思いました。そこでTus Hermososに、Isol Misenta(イソルミゼンタだと思う)という声が高く美しい女性イラストレーターあるいは漫画家(だと思う)に参加して貰ったところ、これだ!これこそが我々の目指す音楽だ!…と、気づいたのでした。
 ので、3人でユニットを組むことにして、産まれたのがEntre Ríosというわけです。
 ※ 重要! 
 上記、発足の経緯は、あれこれ遭遇した情報を元に、私が思ってまとめたもので事実に反する可能性があります!おいおい…。

 さらに、わざわざ「ユニット」という言葉を使ったのには訳があります。
 主にセバスチャンが作詞作曲、ガブリエルはエンジニアといいますか「音」作り担当です。
 エレクトロニクスポップスというのでしょうか?
 YouTubeで初期のライブなどを見ますと、セバスチャンとガブリエルは演奏しているのではなく「音を出す」作業に没頭している風景が見られます。なんか大きな男の子が夢中になって遊んでいるみたいです。
 間奏(間音)が怒濤の如く続き、ボーカルのイソルが若干手持ちぶさたにも見えたりします。
 バンドって感じはしません。
 まさしく「声」が欲しかったのではないかと思えたりもします。
 最初の2枚と、3枚目でいくらか差を感じますが、共に実験色が強いというかエレクトロニックのお試しが多く感じられます。
 4枚目「ENTRE RIOS」から入った私には、この3枚はちょっと「エレクトロニック音」盛りだくさんに感じられましたが「聴けば聴くほど味が出る」という特徴に変わりはありません。

 さて女性ボーカルが欲しくなりましたと書きましたが、なるほどセバスチャンの曲には、女性ボーカルが合います。
 Tus Hermososでは、彼が歌ってますし、4枚目「ENTRE RIOS」にも彼のリードボーカルが入ってます。
 甘くどこかけだるい感じはそれなりの心地よさを産みますが、彼のメロディが生かされるのはやはり女性ボーカルだなと思います。
 で、何故「ユニット」かというと(まだ続いてた!)アルバム収録されていない曲も含めイソル以外にも女性ボーカルを使っています。他のバンドからお借りしたりしているので、あれこれ試したいというか、曲調に合わせて変えているのでしょうか?
 4枚目以前で私が確認出来たのは、Mirandaの女性ボーカルJuliana Gattas(ユリアナガッタス)
 (※「ミランダ」は男女ツインボーカルでどちらかというと男性メインのポップバンド)

 そんな中、2枚目「Sol」の4曲目「Sé Porque」に、Meijide という名前が追加クレジットされています。
 これは、Paula Meijide(よ、読めません…パウラメイヒデ?)で、エントレリオス2番目のボーカルと呼ばれている人です。
 (誰が言ったか判らない…)
 実際3枚目までイソルがクレジットされていますが、2005〜6年、ライブなどではパウラが歌ってます。
 「Sé Porque」は、曲作りに参加したと言うことでしょうか。
 3枚目のアルバム「Onda」は2005年なので、何曲かはパウラが歌っているのではないかと想像できますが、確かなことは判りません。
 正直に申しますと聞いても判らないのです。
 イソルとパウラの地声は明らかに違っていて、パウラはハスキーで低い声です。
 ガブリエルの「音」作りはボーカルにまで及んでいて、判別が難しい。
 にしてもパウラがボーカルのトラックがあるかどうか疑問…。
 明らかにイソルだと思えるの以外はパウラの可能性があるかも知れないという情けないレベル(耳のいい人に聴いて貰いたい)

 そして、4枚目ではさらにボーカルが変わっています。
 パウラは、主にライブで活躍し、メインアルバムがないということになりますね…。
 何故!?
 って感じですが、判りません。
 契約なのかなんなのか、とにかくこれ以降イソルもパウラもエントレリオスから離れます。

 イソルは、本業(!?)もありますし、Zypce(ジプセ?)という前衛音楽家(としておきます)と、ジョイントアルバム「sima(深い穴)」を発表してますし、ウルグアイのアーティストDani Umpi(ダニウンピ♀/♂)のライブに参加したりしてます。
 パウラは、ジャズボーカルのアルバムを出したり、Lucas Marti(ルーカスマルティ)のコンセプトアルバムに参加したりしてます。私は、彼女自身のオリジナルと思われるアコースティックの弾き語りが好きです。アルバムとかは発見できません。

 と、川の間を少し戻ってみましたが、支流本流入り乱れ、物事の成り立ちは一筋縄ではいかないのだなという思いを新たにしたということで、

つづく
 


突然ですが、ガブリエルの仕事ぶりがよくわかるものを見つけました。


イソルとダニウンピ(ギターAdrían Soiza)歌詞が英語だ…。
Bizarre Love Triangle←クリック

パウラ
(直訳:心穏やかでなかった夜の明け方)
(ウルグアイのジャズ歌手Eli-U/エリウーとのデュエットが滅茶苦茶いいのだが今回見つけられなかった…
 エリウ—は、良くしゃべるし歌も異様に上手い。おしゃべりは歌上手なのか!?)