五月には深大寺 ― 2015年10月14日 11時16分11秒
その昔、深大寺と言えばラボ走り(らぼばしり)で通る場所(道)だった。
ラボとは現像所のことだ。
ラボ走りとは、現像所が走るわけではなく現像所へ走ることだ。
制作進行の重要かつ過酷な仕事だ。
今はもうアニメーションも完全デジタル化により、ラボ走りは伝説でしかない(!?)
調布には東京現像所があって(今もある)それはもうお世話になりました。
通常営業時間外の現像も何度お願いしたことか…。
撮影済みフイルムを夜に持ち込み翌早朝に上げてもらうなんてこともよくありました。
いはゆるスケジュールの問題というか、一刻を争う事態ですね。
一刻を争う事態続出というのは、善くも悪くも(善くはないか…)今も同じでしょうが、対処方法はまるで違います。
今もHDとか、ブツを運ぶこともありますが、フイルムはデータのようにバックアップできません。
未現像のフイルムを光りに晒したら、自分が晒し首ですな。
ま、さういふ事故はあまり聞きませんが…。
さて、撮影スタジオでフイルムを切り出してもらい、それを受け取り、一路調布へ車を走らせるのが基本。
スタジオはだいたい練馬区、杉並区辺りにあります、昼間に幹線道路を走ると混んで思わぬ時間がかかったりするので、いはゆる裏道を通ります。曲がって曲がってシフトダウンシフトアップアクセル全開急坂を降りて昇ってジャンプして車の天井に頭をぶつけながらラボ缶(らぼかん:フイルムの入った丸い缶)を守りひた走る。
そうして、深大寺の南側の少しくねった道へ入ると「よし!もうすぐだ!」という感じになります。
緑深きこの道を何度通ったことか。
進行時代にこのラボ道(らぼみち)が染みついてしまったので、時間に余裕のある時でもこのコースをたどってしまうという習性も身につきました。
でもアニメーションのデジタル化と共に、地域開発も進み(???)ラボ道はだいぶ景色が変わりました。
が、しかし!
この深大寺の南側道路。信号で言うと「深大寺小前」から「深大寺入口」までは変わらないなぁ…。
と、長い前説になってしまった。
というか、思わず遠い目になってしまいましたが、なんのことはない深大寺の境内に入ったことがありませんでした。
おお!
なので、人生初深大寺。
季節もあったのでしょうが、本気で緑深い。
何が写っているのかよくわからない…。
同じ灯籠です…多分。
本堂
鐘楼
旧庫裡の前
元三大師堂(がんざんだいしどう)
開山堂の裏にある塀。
瓦塀?築地とは違うのか。
結構新しく見える。
ちょっと山門を出て、ラボ道を帰りの方向(?)へ歩く。
不動の滝…。
ちょっとお口が汚れている。
ここから入ると不動堂というのがあるらしい。
ほかにも名所がたくさんあります。
春夏秋冬(はるなつあきふゆ)ここを一体何度素通りしたのだろうか?
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