続、川の間をたどって6 ― 2015年08月30日 11時49分42秒
第二部、第六回

いきなりですが、相関図を作ろうと思ったのですが、挫折しました。
ですので、今回はVarias Artistas(バリアス アルティスタス)がらみの、相関関係だけ、口頭で(!?)説明していきます。
余談ですが、ブログに書いている文章って「文章」じゃないですよね…。
もちろん書いている本人の資質が大きな問題であることは判っているのですが、なんとなく話を読むと言うよりは聞くという感覚ありませんか?
だから、こうして書いていても時々「言う」と言って、いや書いてしまうんですよね。
……、発信者の問題でしかないか……。
ま、それはさておき、Varias Artistas は、Lucas Marti(ルーカス マルティ)のアルバム。2枚のアルバムで女性アーティストが20人を越してしまうので、その一部をピックアップしていきます。
もちろんルーカス マルティ本人もシンガーでありますから、自分のアルバムも多数出してます。が、何故かしら、本人のアルバムはどうも苦手です。どこかエキセントリックで専門書(?)みたいなイメージがあります。しかし、どういうわけか他のアーティストとコラボすると、親しみやすくなる。Varias Artistas 2枚共に参加している Javiera Mena(ハビエラ メナ)〜この人はアルゼンチンのお隣、チリのアーティスト。うら若き人気シンガーソングライター(今は32歳…うら若くない?)で、アーティスト人気も高く引っ張りだこなイメージがあります〜とのデュエット曲があるのですが、これが、超楽しい。Pon en práctica tu ley「君の法律を実践しよう」(←超不安な訳)というアルバムにはいっているDate y dameという曲です。申し訳ないですが、他の曲はほとんど聴きません。この曲だけリピートしちゃう。
で、Date y dame なんですが、直訳すら出来ないのです。私の持ってる小さな辞書にはDateもdameもない!ええ〜〜!
Google だと「日付とちょうだい」Excite だと「デートして、私に与えて下さい」
英語とスペイン語ちゃんぽんみたいな感じでしょうか?
曲調から「デートして、頂戴」を採用します。「デートして頂戴」ではないです。
と、そのハビエラ メナですが、Varias Artistas 2枚目の Se Puede に参加しているメキシコの歌手Julieta Venegas(フリエタ ベネガス)のアルバム Los Momentos(その一瞬一瞬)の収録曲 Vuelve の別バージョンに、同じチリ出身の男性歌手Gepe と一緒に参加してます。う〜ん、いよいよややこしくなってきた。「の」がたくさん。
アルバム収録と別というところが、ポイントですかな?
Vuelve は、Volver の違う形(?)なんですかね。意味は「帰る」
「ボルベール帰郷」って映画ありますね。
フリエタは、ブラジルの女性シンガーソングライターMarisa Monte(マリーザ モンチ、長い間絶対にマリサ モンテだと思っていたのですが、ポルトガル語の発音だとマリーザ モンチのようです。マリサ モンテは、スペイン語読み。ブラジル人ですから、マリーザ モンチが正しいのですね)をライブのゲストに招いてデュエットしてます。(ライブアルバム「MTV Unplugged」に収録。多分、ポルトガル語で歌ってます。
またフリエタは、同じメキシコの歌手 Natalia Lafourcade とライブで共演。
そのNatalia Lafourcade(ナタリア ラフォルカデ)は、NAONのYAONじゃないですが、女性ボーカルばかりが集まって歌っているライブがありまして、それをYoutubeで発見。Lara Pedorosa(後述)と、なんと Rosario Ortega(前々回記述)の姿が!
いろいろ絡み合います。
話をハビエラ メナに戻します。
今更ですが、今回はハビエラ中心に交友関係をたどってみようと…。
アルゼンチンのAldo Benítez(男性)のEfecto という曲に参加してます。Efecto は、文字通りエフェクト。
Songs of Reflection: A Tribute to Violeta Parra(チリ出身のフォルクローレ歌手ヴィオレタ パラへのトリビュートアルバム)に、Diego Morales(ディエゴ モラレス)とジョイントで1曲参加。ディエゴ モラレスに関しては調べてもよく分かりません。メキシコに同名のボクサーがいるみたいですが…答えは見つけられず。
曲名はAusencia「不在」
アルバムタイトルにReflection とありますが「不在」とは、寂しくありませんか?
ヴィオレタ パラは、波乱の人生を歩んだ人のようです。1967年に拳銃自殺とあります。ここは掘り下げるべき所でしょうが、チリの歴史の勉強も必要、深すぎてちょっと触れる程度では済まないので、ハビエラの「つながり」を続けます。
ちょっとVarias Artistas に戻って、参加アーティストの一人にNaila Borensztein(ナイラ ボレンステイン←わからない。ブエノスアイレス出身だと思うが、どこ系なんだろう?)がいます。ナイラはNo Lo Soporto「我慢できない」というガールズバンドのギターとボーカル担当。No Lo Soporto 初期のメンバーは、Naila, Lucia Borensztein 姉妹(妹はドラムス)と、Lara Pedrosa(ララ ペドロサ、ベースとボーカル)の3人です。
ララは2011年にバンドを離れ、ソロになります。
ハビエラと、ナイラの接点はよくわかりません(Varias Artistas でもデュエットはしてない)が、ララはハビエラのライブで共演しています。ベースではなくアコースティックギターを持ってたりします。可愛いです。(Javiera, Lara, Gepe 3人揃いもありました)
先ほど書いたNatalia Lafourcade のライブに現れたのもこの時期でしょう。ごく最近Facebook を発見。今は Lara & Maxímo というユニットを組んでいるようです。
それから、交友関係とは違うかも知れませんが、Joven y Alocada(ホベンとアルカダ)というチリ映画(コメディらしい)に自身の曲3曲とカバー曲を2曲提供しています。カバー曲は映画用なのかなと思います。「Young Wild」という英語タイトルがありますが、日本では公開されていないようですね。
そして「川の間をたどって」のクライマックス(!?)で紹介しようと思っているアルゼンチンのバンド Ölga(オルガ)のアルバムにも参加しています。
ハビエラ メナ(Javiera Mena)を中心にして作ってみた。
いくらかそれらしくなったか…
何かを中心にして外回りは省略してゆかないと収まらないということだろう。実際はもっともっと関係している人々がいて複雑になるのだろうと思う。
つづく。
Natalia Lafourcade y Amigas(ナタリア ラフォルカデと仲間たち)
Puente (Gustavo Cerati) ←クリック
赤いのがロザリオ オルテガ、その左手側でマイクを共有しているのがララ ペドロサ。
Javiera Mena - Camera Lenta ←クリック
(タイトルは「スローカメラ」スローモーションの映像ってことかな…)
アコースティックギターを抱えているのがララ ペドロサ。
続、川の間をたどって5 ― 2015年08月27日 11時13分19秒
第二部、第五回
Entre Ríos をきっかけに広がったアルゼンチンポップスの世界。
羅列になりそうだけど、気にとまったバンドやアーティストを並べてみよう。
追加CD購入の入り口(?)は「大洋レコード」です。
神楽坂にお店があります。
何度も書いたように情報を得るのにスペイン語のサイトを見ていただけではなかなか難しいところ、日本語でばっちり得られるという大変有り難い存在です。
今はジャンルごとにカテゴリーが分かれているのですが、以前は国ごとに分かれていて、当時(2009年)の私には大変便利なホームページでした。
とにかくお店に行って、アルゼンチンのものなら何でも良いと思って、手始めに買ったのがこの3枚。

左 Proyecto Verona - Encendida
中 Lola Arias & Ulises Conti - El Amor Es Un Francotirador
右 Varias Artistas - Papá
最後のは、何度も書いてきたルーカス マルティのコンセプトアルバムです。
Variaは女性語、男性だとVarioだと辞書にあります。Artistaは、男性語女性語の記述が見あたりません。a なので、女性っぽいですが…。
ま、つまり「バリアス アルティスタス」複数アーティストですね。ジャケットには11人の女性ボーカルが写っています。
「Papá」はパパです。父。
全12曲中のラスト Diario Íntimoというのが一番のお気に入り。リピート率最大。Diarioは、毎日のという男形容詞(女だとDiaria)という意味もあるみたいですが、Íntimoも親密なという男形容詞(女だとÍntima)なので、「毎日の親密な(ほにゃらら)」みたいな事になってしまいますが、Diarioには日記とか新聞とかいう意味もあるみたいです。「親密な日記」「親密な新聞」になりますが、……どうなんでしょう?
と疑問が残りますが、曲調は「晴れの日の旅行風景」みたいな感じで、うきうきしてきます。
Varias Artistas としては、今のところもう一枚アルバムが出てます。「Se Puede」というアルバムで、女性ボーカルが何名か入れ替わってます。Entre Ríos の Julieta Brotsky が参加しているのはこちらです。(Paula Meijide は両方)
この2枚のアルバムから、一気に聴くアーティストが増えるのですが、ただでさえとりとめのない羅列が、ますます混乱してしまうので、それは後にしてアルバムタイトル「Se Puede」の意味を調べてみました。puedeを引くと、poder へ行けと指示されるんですが「…出来る(英語だと can)」の意味があります。「それは出来ます」ってことになりますが…。
続いて、文例を見てゆくと、¿Se Puede? というのがあり「<ノックしながら>入ってもいいですか?」と説明があります。タイトルに、¿? はありませんが、タイトルとしては気が利いている感じがします。
(※ 辞書は、白水社<改訂版>スペイン語ミニ辞典、宮本博司・編)
次に、左のProyecto Verona。
これジャケ買いです。
Proyecto はプロジェクト。Verona は、女性ボーカルの名です。
ずっと後になって、偶然発見したのですが、Verona さんは、Verónika Verdier(ベロニカ ベルディエル)と言う名でソロ活動しいたようです。1992年のアルバム「Solo Azul」というのがあります。「単独の青」ですが「純青」とか言った方がいいのでしょうか。soloには「孤独な」という意味もあるようですね。
なんというかベテランさんですよねきっと、このソロアルバムを出したのが二十歳の時だとしても…、でも、なかかな調べられないのです。
最近は、ソロに戻ってタンゴなんか歌っているようです。
アルバムタイトルのencendida は、持ってる辞書にありません。が、 encendido 男性語というのがあって「点火装置」という意味です。これではないかなと思います。女性ボーカルだから、わざと女性語風にしたのだと考えます。
このバンドは聞き応えあります。バリエーション豊富。可憐さと色気に溢れる Verona さんの声が魅力的。速攻で「Caravana」というアルバムも手に入れました。「キャラバン(女性語なんだ!)」です。
さて、そして残した Lola Arias & Ulises Conti。
何故最後にしたかというと、謎だからです。
ジャケットもサントラっぽい…。
内容も一つのテーマ(ストーリー)を展開させてゆく感じになっています。
テンポ感の良い部分と流麗な部分がタイミング良く繰り返されるので、聴き始めると世界観に浸ってしまいます。
なんなのだろうこれは?
検索してもどこか茫洋としていて、つかみ所がない。
Ulises Conti という人がミュージシャンであることに間違いはない。
問題はLola Arias。(問題って失礼だろ!)
どうやらこの人は、ミュージシャンとはちょっと違うようで、パフォーマーと言ってしまえばそれまでですが、舞台などで詞を語るアーティストのようです。
創作演劇みたいな感じですかね…。
朗読でなく「語る」と書いたのは、そうとしか言いようがなくて…。
って、今、再度調べたら、なんと、2013年に日本に来てるじゃん!おいおい。京都国際舞台芸術祭とありますね。
劇作家、演出家、女優、ミュージシャンと解説してあります。(日本語だと楽っ!)
この数年間はなんだったんだろ…。
まあ、検索していた時期にはなかったわけだけど…。
それはそれとして!
しかも、Ulises Contiとのコンビで新しいアルバムも出してるじゃん。じゃんじゃん。
なんとかして手に入れなければ…。
と、今回もまた、変なテンションになってしまいました。
アルバムタイトルを直訳しておきます。(新しいのではないですよ)
「El Amor Es Un Francotirador」の直訳は「愛は狙撃手」
意外なぐらい俗っぽい?
つづく。
2013年京都国際舞台芸術祭
ロラ アリアス 憂鬱とデモ ←クリック
P.S.
Lola Arias & Ulises Conti の新しいアルバム(新しいと言っても2011年!)
Amazon(USA、日本)でも、iTunes でも見つからなかったけど、大洋レコードさんにありました。さすが!
続、川の間をたどって4 ― 2015年08月25日 19時57分03秒
第二部、第四回
話が、Entre Ríos 活動停止に入ったところで、第3のボーカル Rosario Ortega を少し追いかけてみる。なにしろロザリオの声に惹かれてしまったわけですから、バンドをやめた後も気になります。
まあ、南米まで追いかけて見たわけでは無いし、インターネットを拾い読み(スペイン語なので、読んだとも言えない…)しただけ、後は想像を膨らますしかありません。
ロザリオはエントレリオスを出た後、Blue Rocha(勝手にブルーロッチャと呼んでますが、ローチャですかね)という名で見かけるようになります。
ああ、そうそう。
Rosario Ortega だけで検索すると、当時は同姓同名の別のミュージシャンがヒットしたものです。同じラテン系のボーカルで、ピップホップのパフォーマンスに参加したりしているようでした。まあ、基本的にスルーしていたので、あまり情報はありません。
ちょっと調べてみようとしたのですが、現在は検索に中々引っ掛かりません。私が、元エントレリオスのロザリオばかり検索するので、端末の順位が変わっているのでしょうか?インターネットって、そういう底知れぬ怖さとか迷惑感がありますよね。
ただ単に、以前よく検索された Rosario Ortega は、最近あまり活動していないだけかも知れません。なんにせよ、そういう検索順位を気にしたのかどうか判りませんが、私の探していた Rosario Ortega は、Blue Rocha に名前を変えていました。(※ 当時は、同名ミュージシャンを避けるために、Entre Rios を並記して探した)
最初にたどりついたのは、Blue を名乗るぐらいに、英語の歌でした。
実はちょっとがっかりしました。
英語だろうが、スペイン語だろうが、意味も分からず聞いているわけですが…。
一つは、声に惹かれたというのは、やはり言語ありきというか、スキャットではなく、言葉を発声しているわけで、それも含めての魅力なのかなと思います。
もう一つは、やはり英語圏を目指すんだ…。
という寂しさでした。
こんな勝手な考えはないと判っているのですが、なんか残念なんです。
しかも、これは大きな勘違いだと言うことも、思い知らされました。
この「川の間をたどって」は『いつ何を聴いて何を思ったのか』を書ければいいと思っているのですが、情報に関しては出来るだけ間違いのない内容にしておかねばと思っているので、検索をし直しながら書いてます。
そうしたら、当時検索して見つけられなかった情報を見つけてしまいました。
一つは、マイアミ生まれらしいということ。おお。
まあ、これはここ数年で Rosario Ortega の情報そのものが増えてきたのではないのかなと思います。
そして、もう一つ衝撃的な発見があったのですが、その前に、Blue Rocha の曲について書いておきましょう。
どこかデモっぽい感じもするのですが、アコースティックギターでカントリー調。
ゆるやかに軽快。静かに明るい。スローな曲はゆったり感で夢うつつ。
まさしくアンプラグドで、これはエントレリオスとは全く逆を向いていますね。
これが歌いたいのだということなのだろうなと思いました。
その後も、英語で寂しいといいつつ曲漁りを続けました。
主に MyspaceとYoutubeなんですが「アルバム」らしきものがまとまりました(?)
work in progress というくくりで6曲。(うち1曲スペイン語)
試作を続けて発表していたということなんでしょう?
2012年に、Rosario Ortega 名義に戻りアルバム「Viento y Sombra(風と影)」を出します。試作品からは2曲使われています。英語曲とスペイン語曲1曲ずつ。
その試作曲以外はすべてスペイン語の歌です。

(Rosario Ortega Viento y Sombra)
さて、新しい発見のもう一つですが、この衝撃はどう伝えましょう…。
いくら映画好きと言ったって、知っている映画より知らない映画の方が多いのが当たり前。…ですよね。
でもイーサンホーク(イーサンハントじゃないよ)が原作、監督ってそれなりにインパクトあるんだけど、知らなかったよ…。(結構好きな男優。まあ男なのでその程度に)
2008年公開(制作は2006年)の映画「痛いほどきみが好きなのに」
いや、ちょっと邦題が自分としては「見に行かない映画」に分類されちゃうんだけど…。原作本も同じタイトルのようです。
原題は「The Hottest State」イーサンホークが自分の体験、ミュージシャンを目指す女性との関係を綴ったものらしいですが、邦題の「好きなのに」の「なのに」が示すような内容だと想像します。(好き嫌いは別です)
で、何をくどくど言っているかというと、サントラに参加しているんですわ。
Rocha が。
Blue もつかず、Rosario Ortega でもなく、Rocha が!
2006年制作の映画のサントラに。
エントレリオスの「エントレリオス」(ややこしい!)は2008年です。
まあ、アーティストはいろいろな活動をしているわけだから、全然不思議な事ではないのですが、いろいろ組み合わさって私的ショック。
Rocha の歌は3曲収録されていて、うち2曲は同じ曲の英語版とスペイン語版。
なので、曲としては2曲になりますが、スペイン語版の方がアルバムのトップなんですわ。
凄くない!(尻が上がるタイプの言い方)
うれしいやら驚きやら複雑です。
Rocha の曲だけダウンロードすべきか、アルバムごと購入するべきか、悩み中。
そもそも映画を見ろよ!
などと思いつつ、レンタルないかな…と探す。(せこい)
と、思わぬ方向に話が進んでしまいましたが、次回は、どこへいこうか…。
つづく。
P.S.
ロザリオ オルテガは、最近テレビドラマの主題歌も歌っているようです。
Rosario Ortega - La Celebración ←クリック
そのドラマ「La Celebración」の各エピソードもYoutubeにあがってますが、スペイン語です。
もう一人の Rosario Ortega - EL DIA PERFECTO ←クリック
続、川の間をたどって3 ― 2015年08月24日 09時58分30秒
第二部、第三回
さて「Entre Rios」なるものを、必死に検索していた頃から、すでに6年近く過ぎているので、細かい事は忘れました。
なので無難なところから、こうなる原因を作った(!?)エントレリオスのアルバム「エントレリオス」(バンド名と同じ)のおさらいをしましょう。

全12曲。
Sebastián Carreras letra y música
Gabriel Lucena música
1曲だけRosario Ortegaが、músicaに追加されてます。
この3人にドラムスのRomina D'Angeloを加えた4人が、最強のEntre Ríosになる予定でした。(単なる私の思い…)
しかし、結果からいいますとメインボーカルのRosario Ortega(ロザリオオルテガ)は、ソロになります。
私にとってはロザリオの声がエントレリオスですから、複雑なものはあります。でも、エントレリオスとはそういうユニットなのでしょう。
全12曲のうちロザリオは、7曲歌ってます。
セバスチャンは4曲(結構多いのではないかと思う)
セバスチャンが、前に別のデュオで歌っていたことは、説明したと思いますが、実は歌うのが好きなのではないかと想像します。まあミュージシャンですからね。
ロザリオが抜けた後、次のボーカルが見つかるまで、ライブではセバスチャンが歌ってます。
本当に不思議ですが、彼の曲は女性ボーカル向き、優しさと甘さと力強さが表現されるのですが、本人が歌うと「力強さ」の部分が無くなります。それはそれで味があるのですが、エントレリオスは女性ボーカルありきのユニットです。
さて、全12曲に7と4で計算が合いません。
残る1曲は、Noe Mourier(ノエモリエーだと思う…)が歌ってます。
ノエは、Cocoというロックバンドのボーカル。
「他からお借りしたパターン」ですね。(例:MirandaのJuliana Gattas)
第2のボーカル、パウラと同じように、ルーカスマルティのコンセプトアルバムにも参加してます。
結局、なんというか、最初のボーカル=イソルが抜けた後は、アルバムを作るためにボーカルを呼ぶというシステムにしたということですかね。
ロザリオは、このアルバム「エントレリオス」のためだけに呼ばれたということなのでしょう。
その後メインボーカルとしてライブ活動にもしていますが、アルバムの営業と言うことなのでしょうか。
翌年(私にとっては同年の出来事なのですが)2009年に出るEP「Apenas」全5曲では、またメインボーカルが変わってます。ロザリオは1曲だけ参加。(ゲスト扱いですね)
しかも(「しかも」じゃないかな)メインボーカルは「他からお借りしたパターン」なのです。
Josefina Mc Loughlin(ホセフィーナマクラフリン)Nubes en mi casa(←バンド名、ヌベス エン ミ カサ=私の家の中の雲)のリードボーカルです。
エントレリオスに合った「高音透き通り系」の声であります。
これはこれで良いのではないかと思いました。
が、さすがに2つのバンドのリードボーカルは辛いんでないかいとも思いました。
アルバムタイトルのApenasは、辞書をひくと副詞か接続詞に使われいて「ほとんど」とか「かろうじて」とか、なんかこうギリギリ感のある意味っぽいです。なんか、当時のバンドの有り様を表現したかったのではないかなんて思ったり、本当はロザリオに全部歌って欲しかったのではないかと邪推もしますが、ロザリオ担当の歌はラストの1曲だけ。
タイトルは「Habia una vez」意味はOnce upon a time。
って、意味深いものを感じる…。
どこか寂しさの漂う曲であります。
で、
案の定といっては失礼ですが…、
EP「Apenas」の曲が収録されることになる次のアルバム「Era」2011年の追加曲はまた新しいボーカルになります。
Julieta Brotsky(フリエタブロッスキィ)
この人はフリーです(?)
スタジオミュージシャン的な存在なのでしょうか?
いろいろなアーティストのアルバム等にコーラスなどで参加しています。
パウリナ(元Entre rios)、ノエ(Coco)、フリアナ(Miranda)も参加しているルーカスマルティのコンセプトアルバムにはリードボーカル曲があります。
結構活躍している様。
なんですが、ただ、フリエタは声が現実的なのです。
エントレリオス風に歌ってはいますが、隠せないリアリティ!?
何度も聞いていると、何とも言えない気怠さが染みこんでくるのですが、あのロザリオの透明感はありません。このアルバムには「Apenas」からホセフィーナの3曲が収録されているのですが、ロザリオの「Habia una vez」は、入ってません。
通り過ぎていってしまったのですね…。
第一部でも書いたように、この後エントレリオスは活動停止状態に入ります。
でも人知れず2013年には戻ってくるのですが…。
つづく。
Coco - Cambio y Fuera ←クリック
ボーカル Noe Mourier
曲名の直訳は「変化と外」で、さっぱりわかりません。
何か常套句的なものかも知れません。(検索にはよく引っ掛かる)
英語だと、Over and Out これもわかりません。
無線で、ほにゃららオーバー。ほにゃららアウト。など使うようですが、それと関係あるのかどうかもわかりません。(お手上げ…)
Nubes en mí casa - Cuerpo ←クリック
ボーカル Josefina Mc Loughlin
タイトル直訳は「身体」比較的最近の曲ではないかと思われる。
Entre Ríos - Galope ←クリック
ボーカル Julieta Brotsky
Eraのラストの曲。タイトル直訳は「全速力!」
曲調は直訳的でなく、しっとりと切ない。
もっとノイズ等少ない、状態の良いやつがあったと思うのだが見つからなかった。
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