あの日の新嘉坡。その222013年02月01日 20時53分37秒

 前回触れたやうに私が初めてシンガポールへ行つたのは、2011年7月末である。
 そして、最後が2012年8月の頭。
 ナショナルデー少し前からナショナルデーまでのほぼ1年間であつた。
 そして、さらに半年が過ぎやうとしてゐる。
 何を今更まとめてゐるのだらう?
 すでに景色も変はつてゐるかも知れない。
 が、とにかく行けるところまで行つてみやう。

 今回は
 「私を見送り出迎へてくれたネコたち」(妄想の世界?)

 私が住まわせてもらつたTampines Street 41 のHDBの周りにはたくさんのネコがゐた。(多分、ここだけではないと思ふが)

 ネコに国境はなかつた。
 日本でも馴染みのある連中ばかりだつた。
 性格も同じだつた。(懐く奴も懐かない奴も同じ!)
 出かけるとき、帰り着くとき、だいたいいつでもゐたが、まれに見かけないこともあつた。(まれです)












つづく…
(まさかの「つづく」)

あの日の新嘉坡。その212013年01月31日 22時44分04秒

 最初に渡航したのは2011年7月末だつた。
 とりあえずはスタジオの方たちと挨拶をするだけの訪問だつたので、ふらりとする時間があつた。
 観光を予定してゐたわけではないので、何も下準備をしてゐない。
 だから行きたい場所は特にない。
 かういふ場合、私は基本パターンがある。
 概ね使へる時間を想定して、往復できる終点を決めて目指すといふ「端っこ主義(?)」である。
 端へ行つて何があるのか見るだけの旅である。
 戻りはおなじみTampines(島東部)なので、西の端を目指すのは現実的ではないと考え、南を目指したら、Marina Bay が、終点だつたので、行つた。
 ここは川なのだが、矢印で示してゐるところが Marina Bay といふことだと思ふ。

 駅を出るとあれこれ工事の真つ最中。
 ふと一方を見ると、例の(!?)建物が目に入つた。
 さすがランドマークである。
 何のCMだつたか忘れたが、スマップの出てた奴で有名なホテルだ。
 なんだここにあるのか…、といふラッキーと言えばラッキーな気分。
 そばへ行くことにした。
(実際は一駅戻ることになるので端っこ主義に反するのだが、そんな位置関係は判つてない)

 とにかくシンガポールは建設ラッシュ。

 地道に『準備』が進められてゐる様子。
 対岸に水を噴いてゐるマーライオンが見える。
 遠い。
(無理矢理トリミングするとこんな感じ)

 なるほど、たまたま来ただけだが、ここは観光の中心地ぢやないか。
 と、理解した次第。
 しかも、あと10日ぐらいでナショナルデー(建国記念日)を迎へるといふ時期であり、さらに、ここは、式典の場所でもあつたのだ。
(ここが式典会場だ!)

 ただ、ここは、シェードがない、つまりお日様浴び放題なのである。
 炎天下をフラフラしてゐるのは、作業の人たちと私ぐらいであつた。

 だけど、橋に来て観光客に会いましたし、
 さすがに暑くて建物の中に入ると、それなりに人が。
 そして、お水が凄い勢いで落ちてました。
 まあ、このブログらしくない場所にもいきなり行つていたのだいふさりげないアピール。

 こんな網目模様だつて見たのだ。

 それから、この作業用艀が吹き上げる水が気持ちよかつた。

あの日の新嘉坡。その202013年01月30日 10時52分14秒

大間違ひ発覚のお知らせ。
あの日の新嘉坡。その18 28番の旅 前編」で、Tanah Merah から、Bedok の間も、地下になります。とありますが、間違ひでした。
 正しくは、Bedok と Kembangan の間になります。
 矢印の間が、トンネルになります。

 注意:このブログは他にもウソを言つてゐる可能性があります。
    が、間違ひに気づいたらかのやうに訂正はしていきたいと思ひます。

 今回は、寄り道シリーズの続きを調べてゐて発覚致しました。

 といふことで、寄り道シリーズPQR(?)

 前回の寄り道シリーズのナンバーは0(ぜろ)だつたのですが、急遽気分を変へてO(おー)だつたといふことにしました。
 意味はありません。

 寄り道と言つても、ひとつは、行きではなく帰り寄り道。
 上の地図で、まずはBedok(ブドゥク:バドゥク)
 実際の規模はわかりませんが、MRT East West Line で移動するときに見える Bedok のバスターミナルは凄く立派なんです。

(高架線とターミナルの明るさの差が凄い)

(自転車多数)

 それで、そばで見たくなつて24か28番のバスで来ました。
 どちらだつたかは覚へてません。
 24は、スタジオのそばを通り直接空港へ行けるバスです。
 1度だけ、スタジオから直接空港へ向かい帰国したことがあります。

 バスターミナルを見学(!)した後は、MRTで帰りました。

 もうひとつは、隣駅のKembangan(クンバンガン:カンバガン)
 これもMRTで、移動中に見えるこの水路(川)が気になつて途中下車。
 サイクリングコースになつてゐるみたいです。
 上の地図にも書き込んであります。
 振り返り駅を見る。

 もうひとつの寄り道は、寄り道といふよりも回り道?
 バスでスタジオとはむしろ逆方向に行つてみました。
 だけど、地元 Tampines 内です。
 家具のIKEA が、あるやうなので、行つてみました。 

 多分食事するところぐらいあるだらうと思つて行つたのですが、IKEA 内の食堂はそこそこのお値段で(でも500円ぐらい?)向かい側にあるGiant Hypermarket のフードコートでいただきました。

 停留所は着いたのが、Bef TPE。戻る時が、Aft TPE。
 TPE といふのはTampines Expressway の略称で、高速道路です。
 対面のパターンとしては判りやすいパターンですが、このBef とAft の使ひ分けは、やはり謎です。

 想像できるのはバスの進行方向で、前と後ろでせうか。
 シンガポールでは、日本と同じく車は左側通行。

 ただ地図を確認してゐて、たまたま同じ組み合はせのバス停 (同じ名前同士)を見つけてしまつたのですが、そこでは、上記の論理が成り立つてゐませんでした。
 むしろ逆?
 KPEといふのは、同じ高速道路で、Kallang-Paya Lebar Expressway の略称です。

 不思議です。

あの日の新嘉坡。その192013年01月29日 20時40分01秒

「28番の旅 後編」

 さて、何故そんなにも遠回りなのにこの路線が好きなのか?
 まあ、確かに実際はそんなに多く利用はしてゐるわけではありません。
 途中下車するわけでも無いのに寄り道してゐるやうなものですから。

 行くのに利用したのは2回か、もしかしたら3回かも知れないといふ程度でせう。
 そう。主に使つたのは行きよりも帰りです。

 それは、
 最終バスが22番よりも遅くまである。
 住んでゐるHDBの真ん前に着くので楽。
 などの実質的利便性で説明のつく部分もありますが、好きである理由は少し違ひます。

22番と28番とでは帰りに乗る停留所も違ふ。

 Aft Rochdale Rd。

 28番の場合は、この交差点を渡つて行きます。

 名前はOpp Paya Lebar St です。
 来るときに降りたAft Paya Lebar St の反対側で、名前も頭が違ふだけの分かりやすいパターンであります。

 この交差してゐる道路は Bartley Road です。
 ご覧の通り広い。
 歩行者用と、右折左折の車などで信号の切り替へも少し複雑。
 普通に歩くと1回の信号で渡りきれないこともあります。
 もちろん真ん中に待機できる歩道があります。

 それから、この28番路線は意外や意外利用者が多いです。

 特にEast West Line 沿ひに走るところでは、停留所ごとに大勢の人が乗つてきます。
 結構遅い時間でもお客さん立つぐらいにです。
 上の2枚の写真。お客さんの映り込みわかるでせうか?
 立つてはゐませんが…。
(22番で、夜に乗客が立つぐらい混むことはない)

 つまり、Tampines のHDB街(!)を、ぐるりと走ることの意味がその辺にあるのですね。(前編の地図参照)

 みんな家のそばまで運んでくれるこのバスを利用してゐるわけです。
 役立つバスなんですね。(当たり前だ!)

 そして、私が好きな理由は、そこHDB街あたりにあります。
 なんと言ひませう。
 景色がいいのです。
 おおげさに言ふと幻想的。
 写真では、上のMRT沿ひとどこが違ふのよ?
 って感じで、
 その幻想さを表現できない自分の写真術が残念でなりませんが、
 ちよつとミステリアスな童話の世界へ入つてゆくやうな、
 そんな気分になるのです。